少しご報告が遅くなりましたが、2025年4月24日〜28日にハワイ・ホノルルで開催された Pediatric Academic Societies Meeting(PAS Meeting)に、慈恵医大から大石教授をはじめとする計10名が参加し、発表を行ってまいりました!
PAS Meetingは、国内の学会に比べて演題の採択率が厳しいことで知られていますが、今回は慈恵医大から9名が演題を登録し、なんと全員が採択されました。締切ギリギリまで、大石教授が参加者全員のアブストラクトを丁寧にチェックしてくださったおかげです。
ポスター発表を行ったのは、以下の9名です(卒年順)。:
- 花輪 和(令3卒、助教)
- 佐古 周平(令1卒、助教)
- 小林 亮太(平25卒、助教)
- 山田 早彌(平25卒、助教)
- 稲毛 由佳(平23卒、助教)
- 三輪 沙織(平21卒、助教)
- 熊澤 健介(平20卒、助教)
- 今川 英里 (講師)
- 平野 大志(平14卒、講師)
会場はホノルルのコンベンションセンターで、参加者は全体で8000人を超え、ポスター演題だけでも3000件以上と、国内の学会とは規模が桁違いでした。特に印象的だったのは、新生児医療に関するセッションが多く、22週早産児の救命についての議論が活発だったことです。今回の参加メンバーの多くが新生児グループ所属ということもあり、世界各国の小児科医から日本の新生児医療に対して高い評価と賞賛の言葉をいただきました。ポスター発表では、緊張しながらも英語での質疑応答をしっかりと行い、それぞれが堂々とディスカッションしていました。
また、PAS Meetingを主催する団体の一つである Society for Pediatric Research(SPR)のレセプションにも参加しました。SPRには、小児科レジデント、専門フェロー、若手研究者などで構成される Emerging to Established(E2E)Section という部門があり、今回はそのE2Eメンバーによる交流レセプションが行われました。さまざまな国の先生方と交流し、有意義な時間を過ごすことができましたが、同時に「自分を効果的にアピールする力」の重要性も実感する機会となりました。
ある夜は、慈恵医大メンバーで集まり、大石教授のご友人のお店で乾杯!ちょうど4月が誕生月だった熊澤先生と山田先生のために、稲毛先生が事前にケーキを準備し、見事サプライズを成功させるという、心温まるひとときもありました。
海外での学会参加には「英語」というハードルがあるのは事実ですが、それを越えてこそ得られるものがあります。世界の中での日本の立ち位置、そしてその中での自分自身の存在を実感できる、貴重な経験です。参加を通じてモチベーションがぐっと高まるだけでなく、何より、仲間と共に過ごす全ての時間が本当に楽しく、「大人の青春」とも言えるような、年齢を超えた熱いひとときがそこにはあります。大学講座に所属するからこそ味わえる、醍醐味のひとつかもしれません。
これから入局を検討している先生方も、ぜひ私たちと一緒に、海外学会の舞台へ挑戦してみませんか?
慈恵医大小児科は、これからもGlobalに活躍する医師たちを全力で応援していきます。




