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小児科でよくみられる病気

新生児一過性多呼吸
Childhood Illnesses

NICUに入院するお子さんで最も多い疾患の1つです.早産児だけでなく,正期産のお子さんでも起こりえます.お母さんのお腹にいるときには,赤ちゃんの肺は肺水で満たされており,肺では呼吸をしていません.生まれた後に,肺水の排出・吸収がうまくいかないと,呼吸障害をきたすことがあり,これを「新生児一過性多呼吸」といいます.ほとんどの場合,酸素投与や鼻にマスクをつけて呼吸をサポートすることで生後数日のうちに良くなりますが,気管にチューブを挿入し人工呼吸器につなげる治療が必要になることもあります.