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小児科でよくみられる病気

新生児仮死 / 低酸素性虚血性脳症(HIE: Hypoxic ischemic encephalopathy)
Childhood Illnesses

生まれたときにぐったりして元気に泣いていない、呼吸をしていない、手足を動かしていない赤ちゃんのことを新生児仮死といいます。お母さんの血圧が低かったり、胎盤やへその緒に異常が生じることで赤ちゃんに酸素や血液が送れなくなってしまったり、赤ちゃん自身に奇形や病気があると、生まれる直前や出生時にすでに赤ちゃんが苦しい状態にあり、うまく呼吸ができなかったり心臓の動きが悪くなってしまっていることが原因です。脳に十分な血液や酸素が送られないために、脳がダメージを受けている状態を低酸素性虚血性脳症といいます。意識障害やけいれんを認め、重度の後遺症が残ってしまったり、死に至ることもあります。呼吸や心臓の動きが不安定な場合やけいれんが続く場合は、気管にチューブを挿入し人工呼吸器につなげたり、酸素投与、昇圧剤、抗けいれん薬などで治療し、場合によっては体を冷やして脳を保護する治療を行います。