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小児科でよくみられる病気

動脈管開存症
Childhood Illnesses

胎児の心臓には「動脈管」という管があり,大動脈(心臓から体へ出る血管)と肺動脈(肺へ出る血管)をつないでいますが,通常生後24時間前後で自然に閉鎖します.早産のお子さんでは,未熟性のため動脈管が自然閉鎖しにくく,特に超低出生体重児の約80%で動脈管化開存症を発症するといわれています.動脈管が開いたままで,大動脈から肺動脈へ多量の血液が流れて心臓や肺に負担がかかったり,体へ流れる血流が不足したりする場合には,治療が必要となります.治療には薬物治療(インドメタシンやイブプロフェン)と外科手術(結紮もしくはクリッピング術)があり,薬物治療で効果がない場合には外科手術を行うことが多いです.また,薬物治療で動脈管が閉鎖しても,ほんの少しのきっかけで再開通することもあります.

動脈管開存症

https://www.heart.org/en/health-topics/congenital-heart-defects/about-congenital-heart-defects/patent-ductus-arteriosus-pda