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小児科でよくみられる病気

横紋筋肉腫
Childhood Illnesses

頭頚部、四肢、泌尿生殖器など全身の様々な軟部組織に発生する間葉系細胞由来の腫瘍です。初期には痛みのないしこりとして発見されたりしますが、大きくなると痛みや動かしにくさなどを伴い発見されることもあります。細胞の一部を取って(生検と言います)、病理の先生に診断をしてもらう必要があります。また、画像検査や骨髄検査などで病気のひろがりを確認します。時にリーフラウメニ症候群などの遺伝性疾患の一部として発症することもあるため注意が必要です。治療には外科療法、放射線療法、化学療法を組み合わせた集学的治療を要します。

外科治療では、発生部位により頭頚部なら脳神経外科、耳鼻咽喉科、形成外科、腹部なら小児外科、泌尿器科、婦人科など様々な診療科と連携を取り、最適な集学的治療を行います。放射線療法は腫瘍に限局した領域への照射治療を行い、副作用を最低限に留めます。また、全身療法として多剤併用化学療法を施行します。