MENU
MENU

ニュース

勝沼俊雄教授が退任記念講演を行いました。
NEWS

 東京慈恵会医科大学小児科学講座を長きにわたり支えてくださった勝沼俊雄教授が、2025年3月31日をもってご退任されました。

 それに伴い、5月21日(水)夕方に、「質の高い臨床研究を目指して~挫折の向こうに光あり」と題し、退任記念講演を行っていただきました。平日夕方というご多用の時間帯にもかかわらず、現役医局員のみならず、多くのOB・OGの先生方にもご来場いただき、改めて勝沼先生の人脈の広さと人望の厚さを実感いたしました。

 ご講演では、1995年の英国留学における苦悩と栄光に始まり、帰国後に手がけられた数々の臨床研究についてご紹介いただきました。特に、吸入ステロイドの安全性と効果の検証、小児気管支喘息重症発作に対する持続吸入療法におけるイソプロテレノールとサルブタモールの比較試験、さらには重症卵アレルギーに対する舌下免疫療法といった三つの主要な臨床研究について、時折当時のご苦労を交えながらご講演いただきました。

 「挫折は失敗ではなく、次への糧である」とのお言葉は、多くの若手医師たちに深い感銘と勇気を与えてくださいました。

 ご退任は私たちにとって大変寂しいことではありますが、今後とも変わらぬご助言を賜れましたら幸いです。ご講演の中でいただいた「臨床では目の前の患者さんを救え、研究では世界や未来の患者さんを救える」というお言葉を胸に、私たち一同、臨床・研究の両面において研鑽を重ねてまいります。

 勝沼先生、本当にありがとうございました。

勝沼先生のお言葉が医局員の胸に熱く響いた、感動的な時間でした。
皆で集合写真!