MENU
MENU

小児科でよくみられる病気

低身長
Childhood Illnesses

身長が低い原因の多くは、ご両親も背が低いなどの遺伝や体質によるものです。しかし、この「低身長」のなかに内分泌疾患が隠れていることがあります。お子さんの成長が気になる場合には、まず成長曲線を描いてみることをお勧めします。お子さんの身長の伸びが標準的な範囲(-2.0SDから+2.0SD)を大きく外れていなければ通常問題ありません。しかし、-2.0SD、とくに-2.5SDを下回るような低身長である場合や身長の伸びが悪くなっている場合には、早めに受診されることをお勧めします。

低身長で受診されたお子さんの一部の方は、成長ホルモンや甲状腺ホルモンなどで治療することができます。その診断のために外来や入院にて精査(血液検査、成長ホルモン分泌刺激試験、手根骨・脊椎・骨盤のレントゲン、頭部MRI、染色体検査など)を行います。現在当科で成長ホルモン治療中の患者さんは80名ほどおります。また、軟骨無形成症に対して新しい薬であるCNP製剤(ボックスゾゴ)による治療も行っています。

◎成長ホルモン治療の適応となる疾患:成長ホルモン分泌不全性低身長症、SGA性低身長症、ターナー症候群、ヌーナン症候群、プラダ―・ウィリ症候群、軟骨無形症・低形成症、慢性腎不全