診療のご案内

腎臓班

臨床の概要

腎臓班は、他大学医学部の教授を3人輩出した伝統のある研究班です。現在は慈恵医大附属病院(本院)と埼玉県立小児医療センター腎臓科を中心に活動しています。 腎臓班が臨床現場で取り扱う疾患は、感染症(尿路感染症)、腎炎、急性腎傷害、慢性腎臓病だけでなく、水電解質異常、高血圧、夜尿症と多岐にわたり、また取り扱う年齢も胎児期から成人まで含まれています。また、手に職を持つという意味での腎臓班で行う検査・手技としては、腎生検(病理組織診断)、腹部超音波、排泄性尿道膀胱造影(VCUG)、血液浄化療法(血液透析、血漿交換、エンドトキシン吸着療法、腹膜透析を、急性/慢性腎不全、肝不全、敗血症、高アンモニア血症などの病態改善に対して)、輸液療法と脱水/電解質異常を含め、あらゆる種類の重症患者管理に必要な基礎知識が習得できます。また腎不全は全身疾患であり、循環器系、免疫系、血液系、代謝・内分泌系、神経系、心理面など全てを見る事ができます。

研究の概要

私たちは、腎疾患の病態や診断・治療に関する様々な問題点をテーマとして研究を行っております。研究協力先としては、埼玉県立小児医療センター腎臓科、当院総合医科学研究センター、当院腎臓高血圧内科などが挙げられます。また、日本小児腎臓病学会などの学会とのコラボレーション研究も進行中です。
進行中、若しくは計画中の研究は以下のものです。

  1. 尿中biomarkerのパネル化による小児腎疾患管理システムの構築
  2. Lyso-GL3を指標としたFabry病に対する各種治療効果の検討
  3. ステロイド依存性/抵抗性ネフローゼ症候群における不可逆性シクロスポリン腎症の
    危険因子の検討
  4. 無症候性水腎症に対する精査の適応について
  5. 小児先天性心疾患術後の急性腎傷害 (AKI) 発症の実態調査票
  6. イヌリンを用いた重症心身障害児の糸球体濾過量測定の標準化
  7. 本邦小児末期腎不全患者の腎代替療法開始時eGFR

メンバー構成

望月弘、平野大志、伊藤亮、山田哲史、掛川大輔、小竹沙織、梅田千里、千葉浩介

活動施設

東京慈恵医大附属病院、附属葛飾医療センター、附属第三病院、附属柏病院、
埼玉県立小児医療センター腎臓科

主な参加学会

日本腎臓学会、日本小児腎臓病学会、日本小児腎不全学会、国際小児腎臓病学会、
欧州腎臓/移植透析学会

代表的な業績

  • Hirano D, Ishikura K, Uemura O, Ito S, Wada N, Hattori M, Ohashi Y, Hamasaki Y, Tanaka R, Nakanishi K, Kaneko T, Honda M: Association between low birth weight and childhood-onset chronic kidney disease in Japan: a combined analysis of nationwide survey for paediatric CKD and National Report of Vital Statistics, Nephrol Dial Transplant, 2016 in press.
  • Hirano D, Kakegawa D, Yamada A, Ito A, Miwa S, Ida H: Tolvaptan in a pediatric patient with diuretic-resistant heart and kidney failure 2015; 57: 183-5
  • Hirano D,Fujinaga S,Shinozaki T,Endo A,Watanabe T,Murakami H,Ida H:Optimal urinary protein-to-creatinine ratio as a renal biopsy criterion in children with asymptomatic proteinuria,Clin Nephrol.2014;82:115-21
  • Hirano D,Fujinaga S:Two dosing regimens for steroid therapy in nephrotic syndrome,Pediatr Nephrol.2014;29:325
  • Yamada A,Yokoo T,Yokote S,Yamanaka S,Izuhara L,Katsuoka Y,Shimada Y,Shukuya A,Okano HJ,Ohashi T,Ida H:Comparison of multipotency and molecular profile of MSCs between CKD and healthy rats,HUMAN CELL.2014;27(2):59-67
  • Hirano D,Fujinaga S,Nishizak N,Kanai H,Ida H:Role of ultrasound in revealing complications following percutaneous renal biopsy in children.Clin Nephrol.2013;80:426-32
  • Hirano D,Fujinaga S,Endo A,Watanabe T,Ida H:Does low-dose intravenous methylprednisolone pulse therapy produce unacceptable adverse effects in children?.OJNeph 2013; 3: 189-93

若手へのメッセージ

若手中心で構成される私たちの腎臓班では、臨床面では急性血液浄化療法を含む重症管理を、研究では腎臓内科とコラボレーションを行って再生医療分野に目を向けています。子ども達の未来を守るために一緒に活動しませんか?

研究班紹介